はじめての在宅ワーク準備ガイド|なぜ、初心者は落ち続けるのか

在宅で働く編のアイキャッチ。はじめての在宅ワーク準備ガイド、なぜ、初心者は落ち続けるのか。オカメインコとウロコインコの小鳥さんたちが同じ方向へ飛ぶ姿のイラスト入り。

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在宅の仕事を探し始めて、私は、何十回も応募に落ちました。

落ち続けているあいだに、応募の文とプロフィールを、少し盛りました。盛った、というより、謙遜をやめました。別に、変わりませんでした。

なぜ、初心者は落ち続けるのでしょうか。

調べてみると、理由は、文の書き方よりも手前にありました。この記事は、在宅ワークを始める準備を、6つの順に並べたものです。落ち続けた私の話と、調べて分かったことは、4に書きました。

在宅ワークの始め方は、次の順です。

  1. 働く目的と、手持ちの経験を書き出す
  2. 仕事の種類を、3つ前後に絞る
  3. 道具と環境を、手持ちのもので整える
  4. 仕事を探して、応募する
  5. 条件を確かめてから、契約する
  6. 最初の1件をやり切って、実物を残す

私も、60歳を前に電話オペレーターからWEBの仕事へ転身したとき、最初の壁にぶつかりました。仕事の項目は、ライティングや企画提案など、いっぱい並んでいます。でも、並んでいる所と、自分の立っている所に距離があって、線が無いのです。そこへどうやって到達していけばいいのかが、分かりませんでした。困りました。あの立ちすくむ感じは、今でも覚えています。

私の場合、ひとりで調べて抜け出したのではありません。一緒に学ぶ人たちができて、話が入ってくるようになってから、動けるようになりました。

当時の私がほしかったものを、順番に並べます。

正直に書きます。この6つを、私が全部、この順に通ってきたわけではありません。仕事を探すサイトで受注して、納品して、評価をもらう所は、私はまだ通っていないので、そこは調べたことを書いています。


在宅ワークとは

在宅ワークとは、自宅でパソコンやスマホを使い、仕事の受け渡しも打ち合わせもオンラインで行う働き方です。

進み方は、多くの仕事で、だいたい同じです。まず仕事を探し、次に条件を確かめて契約し、最後に納品して報酬を受け取ります。

在宅ワークの流れを示す3ステップの図。まず仕事を探す、次に条件確認と契約、最後に納品と報酬。

図表:在宅ワークの流れ


1. 働く目的と、手持ちの経験を書き出す

最初に決めるのは、何のために働くかです。

  • 生活費の足しにしたいのか
  • 趣味やスキルを収入につなげたいのか
  • 社会とのつながりを持ち続けたいのか

目的によって、選ぶ仕事も働き方も変わります。つながりを大事にしたいなら、単価が少し低くても、やり取りの多い仕事が向きます。収入を大事にしたいなら、学ぶ期間をとってでも、単価の高い分野を目指す道があります。

次に、これまでの経験を書き出します。仕事の経験だけに限らないのが、大事な所です。自治会の会計も、趣味のブログも、家族や友人への贈り物選びで鍛えた検索の力も、材料になります。

私自身は、紙には書き出していません。頭の中で考えたら、そうかな、というくらいでした。

書き方に迷ったら、次の3行から始めてみてください。

  • 「人からよく頼まれること」=信頼されている分野
  • 「やっていて時間を忘れること」=続けられる分野
  • 「これだけは嫌だと思うこと」=避ける分野

もう少し丁寧に整理したい方は、『ネオ還暦のセカンドキャリア』で紹介した「4つの箱」のワークが役に立ちます。無料で使える道具もあります。


2. 仕事の種類を、3つ前後に絞る

書き出したものを見ながら、「やりたい」「できそう」「需要がある」の3つがそろう仕事を選びます。候補が多すぎると迷うので、3つ前後に絞るのがおすすめです。

私の場合は「文章を書く仕事」「電話応対の経験を活かす仕事」、そして直感で飛び込んだ「WEBの仕事」の3つでした。結果的に3つは別々ではなく、「WEBの仕事」の中で文章力も対人経験も全部活きることになりました。絞った候補が後でつながることもあるので、この段階では気楽に選んで大丈夫です。

「特別なスキルがないから」と、ためらう方もいるかもしれません。でも、長く働いてきた経験は、そのまま使えることがあります。30年の電話応対と、社会人としての経験は、やっぱり私の身になっています。

電話やメールで応対する仕事の中身は、『在宅ワーク職種ガイド【オンライン事務・カスタマーサポート】』に、くわしく書いています。


3. 道具と環境を、手持ちのもので整える

道具

最初から全部そろえる必要はありません。手持ちのパソコンと、いまの回線で始めて、仕事が続くようになってから買い足す。それで十分、間に合います。

私も、始める時に買い足した物は、特にありませんでした。電話の仕事をしていた時の道具と、基本は変わりません。

ノートパソコンを買い替えたのは、1年ほど経ってからです。デザインの勉強を少しかじったら、それまでのパソコンでは性能が足りなくなりました。それに、講座の仲間との勉強会に行くと、みなさん、今どきの素敵なノートパソコンを持っています。私のは、旅行によく行くので選んだ、落としても平気な、頑丈一辺倒のパソコンでした。ちょっと違うな、と思ったのです。

  • パソコン
  • インターネット回線
  • 静かに作業できる場所と、楽に座れる椅子と机
  • 文書と表計算のソフト(Word・Excel など)

マイクやカメラは、オンライン会議のある仕事を受けると決まってからで間に合います。

道具の選び方と使い方は、『在宅ワークの道具とAI活用法』に書いています。

安全の備え

在宅の仕事では、お客さまの情報を預かることがあります。最低限、次の3つは済ませておきます。

  • ウイルス対策ソフトを入れる
  • パスワードを使い回さない
  • 外の無料 Wi-Fi ではなく、自宅の回線で作業する

「私は狙われない」とは、言い切れません。狙う側が見ているのは、誰かではなく、対策をしているかどうかだからです。発注する側から見ても、安全に気を配っている人は、安心して仕事を任せられる相手です。

参考:総務省「テレワークセキュリティガイドライン」

学び方

学び方には、無料のものと、お金を払うものがあります。

  • 無料(YouTube・自治体の講座)=費用をかけずに試せます。自分に向くかを確かめる段階に合います。
  • 有料(オンラインの講座)=順を追って学べます。方向が決まった人に合います。

私は3か月のオンライン講座でWEBマーケティングの基礎を学び、その先はさらに複数の有料・無料の講座受講と独学で「できること」を広げました。

私が学び直しに使ったのは、この講座です。

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ゼロから始めるWEBマーケティングの授業。オンラインで自宅から参加できます。BREAK MARKETING PROGRAM 講師 小川佳祐(株式会社BREAK代表・WEB集客、広告運用のスペシャリスト)

4. 仕事を探して、応募する

探す場所

仕事は、仕事を頼みたい人と受けたい人をつなぐサイト(クラウドソーシング)や、求人のサイトで探します。

私が最初に登録したのは、クラウドワークスです。並んでいる仕事を見て、まず思ったのは、「自分にできるかな」でした。そのあと、ランサーズにも登録しました。

  • クラウドワークス=国内最大級をうたう、クラウドソーシングのサイトです。
  • ランサーズ=老舗の大手サイト。職種の幅が広く、自分の得意を「出品」して仕事を待つ使い方もできます。

どこも登録は無料です。まず一つ登録して、どんな仕事が並んでいるかを眺めるだけでも、様子がつかめます。探すときの言葉は、「在宅」「リモート」「初心者歓迎」「マニュアルあり」などです。

プロフィールを書く

応募の前に、プロフィールを整えます。発注する人は、プロフィールを読んで、「この人に頼んで大丈夫か」を考えます。ただ、見られているのは、プロフィールの文だけではありません。それは、すぐ下の「落ち続けるのは、当たり前でした」に書きます。

  • 職歴は「30年の社会人経験」ではなく、「電話応対30年・クレーム対応も担当」のように具体的に書く
  • できることと、対応できる時間帯を書く
  • 顔写真が難しければ、清潔感のあるイラストやアイコンでもかまいません
  • 本人確認まで済ませておくと、信頼されやすくなります

応募する

応募の文は、たとえば、この一文から始めます。

「募集内容を拝見し、私の◯◯の経験がお役に立てると思い応募しました」

◯◯に、1で書き出した経験を入れるだけです。使い回しの文より、募集の内容に触れた一文のほうが、読む側に伝わります。

落ち続けるのは、当たり前でした

私が応募していたのは、専属のライターのような仕事です。なるべく長く続けられる仕事を選んで、応募しました。そして、落ち続けました。私も何十連敗もしました。

クラウドワークスでは、仕事のページで、ほかにどんな人が応募しているかを見ることができます。見てみると、みなさん経験のある方ばかりでした。実績が、たくさんありました。ライバルにはその道20年の人もいるのです。落ちて当然だよな、と思いました。

自分の得意分野に、その分野初挑戦の人が来たことを想像してみてください。電話の仕事に、まったく未経験の方が来られても、20年、30年続けてきた側とは、その時点では勝負になりません。それと同じことが起きているだけです。なかなか合格しないことが当然だと思えるはずです。

こちらは初心者なので、当然です。そう受け止めて、そんな中でも仕事を見つけて、地道に経験を積んでいくしかない、と思っていました。

応募の文とプロフィールも、書き直しました。冒頭に書いたとおり、謙遜をやめてみたのです。それでも、変わりませんでした。

発注する側は、何を見ているのか

なぜ、変わらなかったのか。あとになって、クラウドワークスが、仕事を頼む側の人に向けて書いているヘルプを読みました。「安心して任せられるワーカーを見つける方法」という記事です。こうあります。

「クラウドワーカーを探す」よりワーカーを検索すると、契約実績・評価が表示されるため、発注の参考になります。ワーカーの登録している過去の実績やスキル、本人確認の有無なども参考にしてください。

先に出てくるのは、契約の実績と、評価です。文の上手さではありません。

始めたばかりの人には、契約の実績も、評価も、ありません。プロフィールの文を直しても、謙遜をやめても、この欄は埋まりません。私が落ち続けた理由は、たぶん、ここにありました(ヘルプに書かれているのは、サイトが発注する人に勧めていることです。発注する人が、実際に何を重く見て選んでいるかを調べた数字は、見つけられませんでした)。

もうひとつ、知っておくと楽になることがあります。同じサイトのヘルプには、応募への返信は任意で、返信が無いこともある、と書かれています。ほかの人と契約が決まっても、選ばれなかった人に知らせは届かない仕組みです。返事が来ないのは、あなたの文が悪かったから、とは限りません。

国の調査では、仕事の入口は「紹介」がいちばん多い

では、個人で仕事を受けている人たちは、どこから仕事を得ているのでしょうか。国の調査を開きました(内閣官房・公正取引委員会・厚生労働省・中小企業庁「フリーランス実態調査結果」)。

  • 仕事を知って、申し込みに至った経路でいちばん多かったのは、「仕事の依頼者から直接(又は知り合いや紹介者を介して)、仕事の紹介があった」で、58.9%でした(令和4年度。2,119人。いくつでも選べる問い)。
  • 仲介のサービス(クラウドソーシングの会社などを含みます)を「利用していない」と答えた人は、78.7%でした(令和4年度)。令和3年度の調査(7,188人)でも、72.7%です。
  • 仲介のサービスを使う理由を聞いた問いでは、「実績が少なく、自身の営業で案件を獲得するのが困難であるため」を挙げた人が、35.4%いました(令和3年度)。

言えることと、言えないことを分けます。

  • 言えること=個人で仕事を受けている人の7〜8割は、仲介のサービスを使っていない。入口でいちばん多いのは、依頼者からの直接の話と、知り合いの紹介。
  • 言えないこと=「初心者は、仲介のサイトでは仕事を取れない」。受注できた人の割合や、応募の倍率を調べた公的な数字は、見つけられませんでした。この調査は、インターネットで答えた人の集計です。

仲介のサイトは、実績の少ない人が、最初に向かいやすい場所です。そして、そこでは、実績が見られます。初心者が落ち続けるのは、当たり前でした。

では、どうするか|道は2つ

1つは、サイトの中で、実績を積む道です。 その道を続けていきたかったら、諦めないで、コツコツと。応募する案件のハードルを下げるなど、とにかく実績が積めるような工夫をする。いま、同じ所から始める方がいたら、私は、そう伝えます。

もう1つは、サイトの外で、実物を作る道です。 国の調査で、入口のいちばん多かった「知り合い」の道です。

私は、そうこうしているうちに、友人の農園の仕事にかかりきりになり、応募はいったん止めました。ですから、この先の「受注して、納品して、評価をもらう」所は、私はまだ通っていません。私の最初の実物は、サイトの外でできました。6に書きます。

応募の前に確かめること

私は応募の前に、募集主の実績(これまでどれだけ募集をかけて、どれだけ採用しているか)と、採用された人の感想を、必ず読んでいました。ちょっとでも引っかかるものは、遠慮しました。

  • 相場より極端に低い報酬は避ける
  • 先にお金を払わせる、個人情報を必要以上に求める、といった条件には気をつける

「登録料が必要」「教材の購入が条件」という案件は、仕事ではなく、販売が目的の可能性があります。仕事を始める前に、働く側が先にお金を払う。そういう仕事は、ふつう、ありません。

仲介のサイトの利用料は、これとは別の話です。クラウドワークスの場合、登録から受注までは無料で、利用料は、仕事が終わって受け取る報酬の中から引かれます(同社のヘルプ「受注費用について」)。

業務委託の仕事には、最低賃金の決まりは、原則として当てはまりません。最低賃金は、雇われて働く人(労働者)の決まりだからです。同じ種類の案件の相場を、自分で調べておくことが大切です。

ただし、契約の名前が業務委託でも、働き方の実態が「労働者」と判断される時は、労働基準法などが当てはまります(厚生労働省)。自分の働き方がそうかもしれない、と思う時は、全国の労働基準監督署に、相談の窓口があります。

募集主の見方と、応募する先の会社の確かめ方は、危ない案件の見分け方と一緒に、『安全な案件の探し方』にくわしく書いています。


5. 条件を確かめてから、契約する

個人で受ける在宅ワークの契約は、一般的には業務委託です。報酬は、銀行振込やオンラインの決済で受け取ります。

契約の前に、必ず確かめるのは次の3つです。

  • 支払いの時期
  • 手数料
  • 解約の条件

難しく考えなくて大丈夫です。たとえば、こんな一文で足ります。

「お受けする前に、報酬額とお支払い時期、納期を確認させてください」

お金の話を先にするのは失礼、と感じる方もいらっしゃると思います。でも業務委託では、条件の確認は仕事を始める前提です。きちんと確かめる人は、発注する側から「仕事が丁寧な人」と見てもらえることもあります。

確かめてよいのは、お金のことだけではありません。在宅で電話の仕事を始めた時、私が契約の前に念を押したのは、お休みの取り方でした。長い休みをまとめて取れるか、ということです(詳しくは『在宅ワーク職種ガイド』)。その自由がきくかどうかを、先に確かめました。自分にとって譲れない条件は、先に確かめてかまいません。

働く人を守る「フリーランス法」

2024年11月に、「フリーランス・事業者間取引適正化等法」(フリーランス法)が施行されました。業務委託で働く人を守る法律です。発注する事業者には、次のような義務があります。

  • 取引条件の明示:仕事の内容・報酬額などを、書面やメールで示すこと
  • 報酬の支払期日:成果を受け取った日から60日以内の、できる限り短い期間で支払期日を決めて、その日までに支払うこと
  • 報酬の減額・受領拒否などの禁止

ただし、当てはまる義務は、発注する相手によって違います。従業員を使っていない相手(個人で発注している人など)に当てはまるのは、取引条件の明示だけです。支払期日の決まりは、従業員を使っている相手に当てはまります。減額などの禁止は、そのうえで、委託の期間が1か月以上の時に当てはまります。くわしくは、下の特設サイトで確かめてください。

「条件をメールでいただけますか」と伝えるのは、遠慮ではなく、当然の権利です。この一言で、入口で防げるもめごともあります。


6. 最初の1件をやり切って、実物を残す

最初の1件は、「稼ぐ」より「最後までやり切る」を目標にします。

ここからは、4に書いた「サイトの外で、実物を作る道」の話です。私の最初の実践は、仕事を探すサイトで受けた1件ではなく、友人の農園サイトを無償で作ることでした。報酬はゼロでしたが、実物の「作品」と、制作の経験が残りました。このトライアルがなければ、次の一歩は踏み出せなかったと思います。

そのときの話は、『頼まれていないのに、友人の農園のサイトを作りました』に書いています。

実物をまとめておく

やり切った仕事は、「私はこれができます」の証拠になります。作ったもの、受けた仕事の成果(公開の許可を得たもの)、依頼した方からの感想。この3つがあれば、次の応募の文の説得力が変わります。

立派な形である必要はありません。サイトのプロフィール欄に貼るだけでも、文書にまとめて共有のリンクを送るだけでも足ります。大事なのは見た目より、実物があることです。

私の場合は、友人農園のサイトそのものがポートフォリオになりました。「検索で1位を取ったことがあります」と言える実物があると、言葉を尽くすより早く伝わります。

発注する側に立って考えると、「未経験です。がんばります」より、「小さな実績ですが、これを作りました」のほうが、安心して任せられます。


つまずいたときのQ&A

Q. 応募しても返事が来ません。
A. 返事が来ないことは、あります。クラウドワークスのヘルプにも、応募への返信は任意で、返信が無いこともある、と書かれています。落ち込む必要はありません。

私は、応募の文とプロフィールを書き直しても、変わりませんでした。足りなかったのは、文ではなく、実績のほうでした。4に書いた2つの道(応募のハードルを下げて、サイトの中で実績を積む/サイトの外で、実物を作る)を、試してみてください。選ばれなかった応募は「失敗」ではなく「練習」です。

Q. 学習が終わりません。いつまで勉強すればいいですか?
A. 「完璧になってから」を待つと、いつまでも始められません。実は私も学習沼に片足埋まっていました。勇気ってそんなに簡単に出ないですよね。みんなすごいプロに見えて、自分は素人です。誰にも助けてもらわず、引っ張ってもらわず、一人でちゃんとできないよね、と思って、自信がなかなかつきませんでした。

でも状況は自分の行動次第で変わるもの。基礎を一周したら、小さな案件に応募してみてください。やってみると、机の上では分からなかったことが分かります。


なぜ、落ち続けたのか|最初の問いへ

なぜ、初心者は落ち続けるのか。最初の問いに戻ります。

調べて分かったことは、3つです。

  • 見られているのは、文より先に、実績と評価。 仕事を頼む側に向けたサイトのヘルプに、そう書かれていました。始めたばかりの人には、それがありません。
  • 個人で仕事を受けている人の7〜8割は、仲介のサービスを使っていない。 入口でいちばん多いのは、依頼者からの直接の話と、知り合いの紹介でした(国の調査)。
  • 落ちたのは、文が下手だったから、とは限らない。 謙遜をやめても、変わりませんでした。返事が来ない仕組みも、あります。

道は2つです。サイトの中で、ハードルを下げて、実績を積む。サイトの外で、身近な所から、実物を作る。私は、落ち続けているうちに、2つ目の道に出ていました。

6つは、一気に駆け上がる階段ではありません。一段ずつ、ご自分のペースで進めてください。立ち止まる日があっても、かまいません。

ここまでに書いたのは、始める前の私がほしかったものです。

私がどんな道を歩いてきたかは、『59歳で、70歳の自分が想像できませんでした』に書きました。


参考|税と年金のこと

税金のこと

「いくらから、確定申告が要るのか」。線は、立場で違います。国税庁のタックスアンサー(令和8年4月1日現在の法令による説明)で確かめました。

立場所得税の確定申告国税庁の番号
勤め先から給与を受けている方(給与が1か所で、年末調整が済んでいる場合)給与のほかの所得の合計が、年に20万円を超えると要るNo.1900
年金を受けている方年金の収入が400万円以下で、年金のほかの所得が20万円以下なら要らないNo.1600
給与も年金も無い方所得の合計が控除の合計を超えて、税額が出る時に要る(その年の国税庁のページで)
  • どちらの線も、「収入」ではなく「所得」です。在宅の仕事なら、受け取った額から、必要な経費を引いた額です。
  • 所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告が要る場合があります(No.1600 の注)。お住まいの市区町村で確かめてください。

給与も年金も無い方は、所得の合計が、基礎控除などの控除の合計を超えて、税額が出る時に、確定申告が要ります。基礎控除の額は、年によって変わっています。金額は、その年の国税庁のページで確かめてください。

契約書と源泉徴収については、次のページが頼りになります。

迷ったときは、国税庁の『税についての相談窓口』のページに、電話で相談する方法が載っています。

年金を受けながら働く時

働くと、年金が減ることがある。そう聞いて、心配になる方もいらっしゃると思います。日本年金機構の説明を読みました。

年金が減る仕組み(在職老齢年金)が見るのは、老齢厚生年金を受けている方が、厚生年金に入って働いている時の、給与と賞与です。令和8年度は、給与などと老齢厚生年金の月額の合計が65万円を超えるまで、年金は全額、支給されます(基準の額は、毎年度、変わります)。老齢基礎年金は、この仕組みでは減りません。

業務委託(請負)で得た収入は、この計算に入りません。厚生労働省の審議会の資料(2024年11月)に、自営業や請負契約で働く収入は対象にならない、と書かれています。

ただ、「在宅の仕事でいくら稼いでも、年金には関係ない」とまでは、言えません。在宅でも、雇われて厚生年金に入る働き方なら、当てはまります。税金や、国民健康保険料などへの影響は、また別です。くわしくは、年金事務所や、お住まいの市区町村で確かめてください。


参考にした公的なページ・公式のページ

  • 内閣官房・公正取引委員会・厚生労働省・中小企業庁「令和3年度フリーランス実態調査結果」「令和4年度フリーランス実態調査結果」
  • クラウドワークス ヘルプ「安心して任せられるワーカーを見つける方法」「応募に対する返信がない場合の対応について」「他ワーカーとの契約成立時の連絡について」「受注費用について」
  • 厚生労働省「フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ」「最低賃金制度の概要」「労働基準法における『労働者』とは」
  • 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」(更新日 2026年4月1日)
  • 厚生労働省 年金局「在職老齢年金制度について」(第21回社会保障審議会年金部会・2024年11月25日)
  • 「ホームワーカーズウェブ」(厚生労働省の委託事業のサイト)
  • 確定申告書等作成コーナー(国税庁 e-Tax)