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新しい働き方と生き方をつかむ第一歩
ネオ還暦とは?──定年後の新しい働き方
定年後の働き方をどうするか。これは、60代を迎えた私たちの多くが、一度は立ち止まって考えることではないでしょうか。
たしかに、役所の区分や割引サービスでは60歳から”高齢者”の仲間入り。
でも、今の60歳前後は体力も気力もまだまだ現役です。
50代のミドル世代から、いきなり”シルバー”に飛び級するのは早すぎる。そんな違和感を持つ方も多いはずです。
だからこそ、私はこの世代を 「ネオ還暦」 と呼びたいのです。
ネオ還暦は、昭和の還暦イメージに縛られません。
赤いちゃんちゃんこよりも、新しいパソコンを抱えて世界とつながる姿の方が似合う世代です。
昔の還暦が「一区切り」だったとすれば、ネオ還暦は「第二幕の開演」。
人生100年時代において、60歳はゴールではなくスタート地点。
知識、経験、人脈――これまで培ってきたすべてを武器に、自由な働き方や新しい挑戦に踏み出せる黄金期なのです。
データもそれを裏づけています。
総務省統計局の『統計からみた我が国の高齢者』(令和7年)によると、65〜69歳の就業率は53.6%、70〜74歳でも35.1%と、いずれも過去最高を更新しました。

図表:年齢階級別の就業率
出典:総務省統計局『統計からみた我が国の高齢者』(統計トピックスNo.146・令和7年)
65〜69歳の半数以上が働いている。60代はまだ”現役世代”です。
しかも日本の高齢者就業率は、主要国のなかでも韓国と並んでトップクラス。
「もう歳だから」ではなく「まだ半分以上の仲間が現役」――これがネオ還暦世代のリアルな姿です。
考えてみれば、私たちの親の世代の60歳と、今の60歳はまるで別物です。
スマホを使いこなし、ネット通販で買い物をし、動画で学ぶ。
道具はすでに手の中にあります。あとは、それを「自分の第二幕」にどう使うかだけなのです。
60歳の分岐点で立ち止まった私
30年以上続けた電話オペレーターの仕事。
70歳で同じ姿の自分を想像できず、認知機能や体力が続く限りできる仕事に転身を決意しました。
宅建(大昔に取得済)や在宅オペレーターも検討しましたが心は動かず。
そんなとき、ふと 「手に職がなければ、手に職をつければいい!」 と発想を転換。
これは、「手に職がない」と嘆くあなたも今から間に合うというメッセージでもあります。
そして出会ったのが、WEBマーケター講座のランディングページ。
世の中にこんなにオンライン講座があふれていることも知らず、比較もせず、直感だけで説明会に申し込み、それを聞いて受講を決めました。
3か月のオンライン講座で基礎を学び、その後は独学でサイト制作・デザイン・EC機能まで実装。
アナログ一筋だった私の世界は一気に広がりました。
この記事を開いたあなたにも、そんな「分岐点」が来ているのかもしれません。
まずは「棚卸し」から
在宅ワークは選択肢が広く、情報も玉石混交。準備不足だとすぐ壁にぶつかります。
棚卸しとは、自分の経験・スキル・ライフスタイル・働く目的を可視化すること。
これにより無駄な遠回りを避け、学びの方向性が明確になります。
紙とペンでできる「4つの箱」ワーク
難しいツールは要りません。紙を4つに区切って、次の項目を書き出すだけです。
- 経験:これまでの仕事・役割(例:接客30年、経理、子育て、自治会役員)
- スキル:人より少し得意なこと(例:話を聞く、文章を書く、コツコツ続ける)
- 好きなこと:時間を忘れて没頭できること(例:手芸、写真、園芸、ゲーム)
- 使える時間:1日・1週間のうち、無理なく働ける時間帯と長さ
4つの箱が埋まったら、重なる部分を探します。
私の場合は「電話応対30年の対人スキル」×「文章を書くのが苦にならない」×「平日昼間に集中できる」が重なり、WEBの仕事にたどり着きました。
コツは、一度で完成させようとしないこと。
冷蔵庫に貼っておいて、思い出すたびに書き足すくらいがちょうどいいのです。
1週間もすると、自分でも忘れていた「棚の奥の財産」が意外なほど出てきます。
無料で使えるツール
- マイジョブ・カード(厚生労働省)
- グッドポイント診断(リクナビNEXT) ※無料の会員登録が必要です
友人の農園サイトを作ってみて
初めて作ったサイトは、友人のブルーベリー農園「かづの精果園」。
SEO記事を核に、デザイン・入稿・EC機能まで実装しました。
結果、「冷凍ブルーベリー」関連キーワードでGoogle検索1位・2位を獲得。
さらにGoogleアドセンス審査にも合格しました。
これは棚卸しで自分の適性を把握していたからこそ実現できた成果です。
振り返ると、進め方はとてもシンプルでした。
- 講座で習ったSEO記事を、まず1本きちんと書く
- 記事を載せる場所として、サイトのデザインと入稿を独学で覚える
- 「売れる仕組み」が必要になり、EC機能を後から追加する
最初から全部できたわけではなく、必要になった順に一つずつ学んだだけ。
「学んだこと」を「誰かの役に立つ形」に変えたとき、スキルは初めて仕事になります。
ひとりぼっちにならないために
在宅ワークは孤独になりがちです。
私の場合は20年来ひっそり続けているオンラインゲームが、週1〜2回の交流の場。
見た目や年齢による先入観がなく、20歳下の友人ともフラットに話せます。
情報を教え合い、気分転換にもなります。
ゲームに限らず、こんな選択肢もあります。
- 自治体や公民館のパソコン・スマホ講座(同世代の学び仲間ができる)
- 趣味のオンラインコミュニティ(写真、園芸、手芸など発表の場にもなる)
ポイントは「仕事とは別の顔で人と会う場」を一つ持っておくこと。
在宅ワークの悩みを話せる相手がいるだけで、続けやすさがまったく違います。
ただし、やり過ぎは生活や経済に影響します。節度を持つことが大切です。
気をつけたいこと
契約や利用規約では、相手に不利な条件が小さく書かれていることも多いです。
私も英語サイトの無料トライアルで課金条件を理解できず、返金されなかった経験があります。
「ざっと読み」は厳禁。面倒でも最後まで読み切る習慣をつけましょう。
授業料と思えば安いものでしたが、同じ思いをあなたにはしてほしくありません。
とくに海外サービスは、日本の感覚での「解約すれば返金される」が通用しないことがあります。
契約前の最低チェック3点
- 無料期間の終了日と、その後の自動課金の有無
- 解約方法(ボタン一つか、連絡が必要か)
- 返金規定(返金なしの場合は特に慎重に)
それでも、いざ解約しようとしたら「電話がつながらない」ということがあります。とくに海外のサービスでは、日本語の窓口がなかったり、時差で受付時間が合わなかったりするのです。そんなときは、電話一本にこだわらないでください。
- 解約は、サイトのフォームやメール、チャットでも受け付けている場合が多いです。「解約を希望します」と、日付を入れて文面で送っておく。これが記録になります。
- やり取りの画面は、その都度スクリーンショットで残しておく。「いつ・どこに・何を伝えたか」が後で自分を守ってくれます。
- それでも請求が止まらないときは、支払いに使ったクレジットカード会社に相談します。不当な自動課金は、カード会社側で止められることがあります。
- それでも請求や解約トラブルが解決しないときは、一人で抱えず消費者ホットライン「188(いやや)」に電話を。局番なしでかけると、お住まいの地域の消費生活センターにつながり、専門の相談員が解約や返金の進め方を一緒に考えてくれます。相談は無料です。
- 金額が大きい、法的な手続きも考えたい——そんなときは法テラス(日本司法支援センター)という選び方もあります(無料の法律相談には収入などの条件があります)。
慌てず、文字と記録で対応する。これだけで、泣き寝入りはずいぶん防げます。
向いている人、そうでない人
在宅ワークに挑戦する前に、以下を確認してみましょう。
- パソコンやスマホの操作に抵抗はないか
- 自分で学び続ける意欲はあるか
- 人とのやり取りが苦にならないか
ここで大切なのは、「今できるか」ではなく「抵抗がないか」で考えることです。
私も受講前は、LPとサイトとブログの違いすら知りませんでした。
操作は後から覚えられます。でも「知らないことを面白がれるか」だけは、自分にしか判断できません。
3つとも「はい」なら、始める準備はできています。
「いいえ」があっても大丈夫。それは「避けるべき分野」がわかったということです。
判断に迷う場合は、関連記事はこちら → 『初受注までの6ステップ』で具体的な職種を見比べてみましょう。
やらない仕事を決める
棚卸しは「やる仕事」を選ぶだけでなく、「やらない方がいい仕事」も教えてくれます。
- 長時間の電話応対は体力的に厳しい
- 興味のない分野は学びも苦痛
- 危険物や重労働は避けたい
消去法は後ろ向きではありません。限りある時間と体力を、勝てる場所に集中させる戦略です。
若い頃なら「苦手も克服すべき」だったかもしれません。
でもネオ還暦世代の挑戦は、得意なことだけで勝負していい。それがこの年代の特権です。
ネオ還暦だからできること
- 長年の経験値と信頼感
- 忍耐力と人間関係の調整力
- 若い世代との橋渡し役
これらは若手にはない大きな武器です。
実際、私がサイト制作の仕事で信頼を得られたのも、30年の電話応対で培った「相手の話を最後まで聞く力」があったからだと感じています。
これからのこと
- 棚卸しは在宅ワーク成功の土台
- 孤立を防ぐ交流術も同時に取り入れる
- 注意事項を熟読してトラブル回避
- ネオ還暦の強みを最大限に活かす
そして、明日からの最初の一歩はとても小さくていい。
紙を4つに区切って、最初の箱に「これまでやってきたこと」を一つ書く。
それだけで、あなたの第二幕はもう始まっています。
還暦は終わりの合図ではなく、開演のブザー。客席から舞台へ、一緒に上がりましょう。
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