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在宅で働くのに、お金を払ってソフトを買わないと、始められないのでしょうか。
私は、WEB の仕事を学び始めた時に、買い足した物はありませんでした。在宅で電話の仕事をしていた時の道具と、基本は変わらなかったからです。お金を払ったのは、あとになってからです。サイトを作る時に、テーマを買いました。絵を作る道具は、作業に応じて、1か月だけ払うことがあります。スライドを作る AI の道具には、課題のあいだたくさん払って、終わったらやめました。いまは、毎月、払い続けている道具もあります。有料の機能が、やっぱり必要だと思うからです。
始めるのに、道具を買い足すお金は要りませんでした。払うようになったのは、何が要るかが、自分で分かってからです。
道具の名前と、無料で使える範囲を、公式のページで確かめて並べました(確かめた日は、2026年10月5日です)。道具は、「私が使ってきたもの」と「紹介だけのもの」に分けてあります。無料の道具の中身や条件は変わることがあるので、登録の時は、公式のサイトで、いまの条件を確かめてください。
最初にそろえるのは、次の4つです。どれも、無料の版で始められます。
- 話す道具(オンライン会議と、仕事の連絡のチャット)
- 書く道具(文書と表計算)
- 渡す道具(ファイルの共有)
- 守る習慣(パスワードの扱いと、外の Wi-Fi への備え)
絵を作る道具と生成AIは、要る場面に出会ってからで間に合います。
あとになってお金を払ったものは、後ろの「お金を払ったのは、いつだったか」に書きました。記事の後ろの半分は、つまずいた時のメモです。言葉や操作が分からない時、パソコンやネットが動かない時に、該当する見出しだけを開いてください。
英語のサイトが出てきたら
海外の道具の公式サイトは、英語で表示されることがあります。いまのブラウザには、ページを日本語に訳す機能が、最初から付いています。
- Google Chrome:英語のページを開くと、画面の右上に翻訳の案内が出ます。出ないときは、ページの上で右クリック →「日本語に翻訳」。
- Microsoft Edge:同じく右上の翻訳のアイコン、または右クリック →「日本語に翻訳」。
訳は完璧でなくても、意味をつかむには足ります。
ただし、お金に関わる所だけは別です。私は、英語のサイトの無料のお試しで、返金がとても難しくて、諦めたことがあります。
もう1回、同じことがありました。2回目は「許さないんだから」という気持ちで、ブラウザで日本語にしたり、ChatGPT で日本語にしたりしながら、諦めずに頑張って、返金してもらえました。
無料の期間がいつ終わるのか。そのあと、自動でお金がかかるのか。解約はどうするのか。この3つは、訳した文で分かったつもりにならず、登録の前に確かめてください。
1. 話す道具
オンライン会議
私が使ってきたもの
- Zoom=操作がシンプルで、使っている人が多い道具です。録画の機能もあります。無料の版は、1回40分まで、100人までです。
- Google Meet=Google のアカウントがあれば、アプリを入れなくても参加できます。無料の版は、3人以上の会議が60分までです。
最初は Zoom だけで足ります。
講座を受け始めたころの私は、Zoom を使うのも初めてで、マイクの位置や画面の共有に戸惑い、何度も固まりました。
オンライン会議が初めての方は、本番の前に一度、ひとりで練習しておくと安心です。Zoom は、自分ひとりでも会議を始められます。マイクの音量、カメラの映り、背景に映るものを、先に確かめておきます。最初の5分が落ち着いていると、その後のやり取りが楽になります。
仕事の連絡のチャット
私が使ってきたもの
無料の版では、古いやり取りが見えなくなります(Chatwork は直近の40日、Slack は90日)。大事な取り決めは、別に控えておくと安心です。私は、Chatwork は、いまは有料の版を使っています。
在宅で電話の仕事をしていたころ、お客さまとお話しするのは電話でしたが、社内の報告や質問は、全部チャットでした。Slack のことも、Chatwork のこともありました。
どちらも、先に入れておく必要はありません。発注する方から「Chatwork でやり取りします」と言われたときに、その場で登録すれば間に合います。相手に合わせて増やすのが、道具に疲れないこつです。
2. 書く道具
私が使ってきたもの
- Googleドキュメント/スプレッドシート=何人かで同時に編集できます。自動で保存されるので、「保存し忘れて消えた」がなくなります。私は、講座で使いました。
- Microsoft Office Online(無料版)=Word、Excel、PowerPoint が、ブラウザで、無料で使えます。いまの公式の名前は「Web 用 Microsoft 365」です。OneDrive(オンラインの保存場所)も、同じ Microsoft のアカウントで、5GB まで使えます。
これまで Word や Excel を使ってきた方は、Office Online から入ると、操作の戸惑いが少なくて済みます。発注する方と文書を共有することが多い仕事なら、Google のほうがよく使われています。両方とも無料なので、使い分けて大丈夫です。
「ブラウザで使う」と聞くと、頼りなく感じるかもしれません。けれど、書類を作る基本の機能は、十分そろっています。ソフトの更新に悩まされないぶん、身軽です。
講座を受けていたころの私は、文書や表計算の道具の使い方が、そもそも分かっていませんでした。先生が、私の課題の余白に添削を書き込んでくださいます。ところが私は、その返事の仕方が分からなくて、全部消してしまいました。土俵に上がる前の所で、ひとりで失敗していたわけです。でも、失敗すれば覚えます。
消してしまった時に効くキーが、一つあります。そのころの私は、まだ知りませんでした。後ろの「操作のメモ」に書きました。
3. 渡す道具
私が使ったことがあるもの
- Googleドライブ=15GB まで無料です(Gmail と Google フォトと合わせた量です)。文書や画像を、一つの場所で管理できます。
- Dropbox=共有のリンクで送れます。相手がアカウントを持っていなくても、受け取れます。無料の版は、2GB までです。
納品とは、仕上げた文書や画像などのデータを、決められた方法で相手に渡すことです。渡し方(メール・共有のリンク・チャットへの添付)は、先に確かめておきます。
大きな画像や動画は、メールに添付しても送れないことがよくあります。共有の場所に置いて、リンクを送る。この方法を覚えておくと、やり取りが楽になります。
気をつける所が、一つあります。共有のリンクには、「リンクを知っている全員」が見られる設定と、アクセス権のある人だけに制限する設定があります。仕事のファイルは、制限するほうにしておくのが安全です。
相手が開ける形で渡す
ファイルの名前の末尾に付く「.○○○」を、拡張子といいます。ファイルの種類を示す印です。
- 文章=.docx、.pdf、.txt
- 画像=.jpg、.png、.gif
- 表計算=.xlsx、.csv
- 音声・動画=.mp3、.mp4
渡す前に、相手が開ける形かどうかを確かめます。指定がなければ、「Wordでよろしいですか、それともPDFにしますか?」と一言たずねるだけで足ります。
4. 守る習慣
この節の道具は、紹介だけです。パスワードを管理する道具は、私は使っていません。VPN は、私はよく分かっていません。調べたことを、入口として書きます。
- パスワード=総務省は、最低でも10文字以上の長さにすること、複数のサービスで使い回さないことを勧めています(「国民のためのサイバーセキュリティサイト」)。定期的に変える必要はない、とも書かれています。
- パスワードの管理=道具が増えると、パスワードも増えます。同じ総務省のページは、パスワードを管理する道具を使うことも勧めています。Bitwarden などの、無料のパスワードマネージャーがあります。紙に書いた時は、鍵のかかる机や金庫などに保管する、とあります。
- 多要素認証(二段階の確認)=パスワードに加えて、スマホに届く番号などで、もう一度、確かめる仕組みです。同じページが、活用を勧めています。
- 自動保存=Googleドキュメントや Office Online なら、自動保存が標準です。
- 外の Wi-Fi を使うとき=総務省の手引き(「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」令和7年2月版)が挙げているのは、接続する Wi-Fi をよく確かめることと、アドレスが https で始まるページかを確かめることです。偽の Wi-Fi がある、とも書かれています。VPN(例:Proton VPN)という道具もあります。通信を暗号にして通す「トンネル」のようなもの、と説明されています。お客さまの情報を扱う作業は自宅の回線だけで行う、と線を引いておくのも、一つの方法です。
参考:総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」/総務省「テレワークにおけるセキュリティ確保」
5. 絵を作る道具
私が使っているもの
- Canva=テンプレートが多く、チラシや SNS の画像を作れます。背景を消す時も、私は Canva を使っています(背景を消す機能は、無料の版では一度だけ、と公式のページにあります)。
- Photopea=ブラウザで開いて使う、写真の加工の道具です。私は、WEB デザインの無料の講座で教わりました。友人の農園のクラウドファンディングの時に、少し使いました。
私が Canva の名前を知ったのは、講座の勉強の中でした。どんなものか実際にページを開いてみたものの、使い方は全く分からない状態です。使いこなせてもいないまま、必要に迫られてバナーのようなものを作りましたが、本当に試行錯誤の独学で、むちゃくちゃでした。そのあと Canva の学習もして、ちょっとましになりました。
デザインの知識がなくても、Canvaのテンプレートを選んで文字を入れ替えるだけで、見栄えのする画像が作れます。このブログのアイキャッチ画像は、Canva だけではなく、ChatGPT も使って作っています。
最初の一枚は、次の順で作れます。
- Canva に無料で登録する
- 検索の窓に「チラシ」「Instagram投稿」など、作りたいものを入れる
- 気に入ったテンプレートを選ぶ
- 文字と写真を、自分のものに入れ替える
- ダウンロードする
Canva を基礎から順に学びたい方には、入門編として、こんなオンライン講座もあります。
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写真の加工で実際に使うのは、「明るくする」「切り抜く」「文字を入れる」の3つがほとんどです。
道具ではなく、パソコンのほうが足りなくなることもあります。私がノートパソコンを買い替えたのは、1年ほど経ってからです。デザインの勉強を少しかじったら、それまでのパソコンでは性能が足りなくなりました。
6. 生成AI
生成AIとは、言葉で頼むと、文章や絵を作って返してくれる道具です。
私がよく使っているもの
- ChatGPT=文章を作る、アイデアを出す、構成を考える、といった使い方ができます。事実の確認は必須です。
- Google Gemini=調べたことの要約や、情報の整理に使えます。Google のアカウントがあれば、すぐ使い始められます。
- Canva の AI の機能=絵を作るときに使えます。私も使いました。
- Genspark=スライドを作る時に、使っていました。あとの「お金を払ったのは、いつだったか」に書きます。
紹介だけのもの
- Bing Image Creator=絵を作るときに使えます。
このブログのトップの絵と動画は、私が作りました。動画も、自分で作れるソフトが限られていて、英語のソフトを、その頃の生成AIに訳してもらいながら、鳥の飛ぶ位置を一つずつ指示して、一コマずつ動かしました。
結局、独学では無理で、1対1のレッスンで教わって解決しました。そのいきさつは『スキル習得ロードマップ』に書いています。
ブログを作り始めてから2年近くのあいだに、AIが進化して、状況は劇的に変わりました。今なら、同じことがあっという間にできると思います。
AI は、「何でも知っている先生」ではなく、「発想の早い相談相手」と考えるのが、ちょうどよい距離です。
- 得意なこと=文章のたたき台づくり、言い換え、アイデア出し、長い文の要約
- 苦手なこと=事実の正確さ。もっともらしい間違い(ハルシネーション)を、堂々と答えることがあります
ですから、AI の答えをそのまま使うのではなく、たたき台をもらって、事実は自分で確かめます。
入れないもの、渡す前に確かめること
仕事で使う時に、公的な機関が注意を呼びかけていることを、3つ確かめました。
- 個人情報=個人情報保護委員会は、入力した個人情報が、AI の学習に使われることがある、と注意しています(令和5年6月)。使う道具の利用規約と、プライバシーポリシーを確かめるように、ともあります。
- 仕事の秘密=情報処理推進機構(IPA)の資料(2026年3月)には、チャットの AI に営業秘密を話すと、運営している会社に渡ってしまう、とあります。規約や設定を確かめれば、入力を学習の対象から外せる、とも書かれています。
- 著作権=文化庁のチェックリスト(令和6年7月)は、AI が作った物を使う前に、すでにある作品と似ていないかを、検索などで確かめることが必要だ、としています。指示の文に、作品の題やキャラクターの名前を入れることにも、注意があります。指示の文は、残しておくことが望ましい、とされています。
お客さまの名前や連絡先、仕事で預かった中身は、入れない。そう決めておくのが安全です。
IPA の同じ資料は、AI の間違い(ハルシネーション)について、「完全に防ぐ方法はまだ分かっていません」と書いています。「発展途上の新人だと思って使いましょう」ともあります。
自分の名前で出すものは、自分の責任です。これは AI に限った話ではありません。会社で、部下の失敗が上司の責任になるのと同じで、当然のことだと私は思っています。
頼み方のこつを、一つだけ書きます。「〇〇について教えて」より、「私は在宅ワークを始めたばかりの初心者です。〇〇を、専門用語を使わずに説明して」のように、自分の立場と、ほしい形を伝えます。それだけで、答えの質が変わります。人に仕事を頼むときと、同じです。
道具と AI のよくある質問
ここから先は、よく寄せられる疑問への答えです。私自身の体験のほかに、この記事で調べた資料と、公的な情報をもとにまとめました。参考としてお読みください。
Q1. 最初にそろえる道具は何? いつお金を払った?
A. この記事では、最初にそろえるのは、話す道具(オンライン会議と、仕事の連絡のチャット)、書く道具(文書と表計算)、渡す道具(ファイルの共有)、守る習慣(パスワードの扱いと、外の Wi-Fi への備え)の4つで、どれも無料の版で始められる、と書いています。この記事を書いた私は、始めるのに、道具を買い足すお金は要りませんでした。払ったのは、あとになってからです。サイトを作る時のテーマ、作業に応じて1か月だけ払う絵の道具、課題のあいだだけ払ったスライドの AI の道具、そして、いま払い続けている AI の道具と仕事の連絡のチャットです。どれも、使ってみて、何が要るかが分かってから、でした。
Q2. AI は、仕事のどこで使う?
A. この記事では、AI の得意なことを、文章のたたき台づくり、言い換え、アイデア出し、長い文の要約、苦手なことを、事実の正確さ、と書いています。もっともらしい間違いを答えることがあるので、たたき台をもらって、事実は自分で確かめます。この記事を書いた私は、ブログのアイキャッチの画像づくりや、英語のソフトや英語のサイトを日本語にする時にも使ってきました。いまは、パソコンが動かない時に、画面の写真を見せて聞いています。お客さまの名前や連絡先、仕事で預かった中身は入れない、と決めておくのが安全です(個人情報保護委員会・情報処理推進機構の注意)。
Q3. パソコンが苦手でも AI は使える?
A. この記事を書いた私も、パソコンとは距離を置いてきました(『59歳で、70歳の自分が想像できませんでした』)。いまは、パソコンやネットが動かなくなった時に、AI に画面の写真や機械そのものの写真を見せて聞いています。この記事では、頼み方のこつとして、「私は在宅ワークを始めたばかりの初心者です。〇〇を、専門用語を使わずに説明して」のように、自分の立場とほしい形を伝える方法を書いています。分からない言葉も、「初心者向けに説明して」と頼めます。ただ、AI はもっともらしい間違いを答えることがあるので、事実は自分で確かめます。
お金を払ったのは、いつだったか
お金を払わないと、始められないのか。
私の場合は、始めるのに、道具を買い足すお金は要りませんでした。払ったのは、あとになってからです。順に書きます。
サイトを作る時に、テーマを買いました
友人の農園のサイトを作った時のことです。
サイトは、頼まれたのではなく、私のほうから作らせてもらったものです。
この時に買ったのは、WordPress(サイトを作る仕組み)の、有料のテーマです。テーマとは、サイトの見た目と作りを決める、ひな型のようなものです。買ったのは、それだけだったと思います。
Canva は、1か月だけ払うことがあります
Canva は、無料と有料で、使える機能が違います。私は、その時にしている作業に応じて、1か月だけ有料にする、という使い方をしています。
Genspark は、課題のあいだだけ払いました
スライドを作る時には、Genspark という AI の道具を使っていました。AI が優れていて、とても便利で、Google のスライドよりも、私は好きでした。
ただ、無料で使える枠に、制限があります。課題を作っている時に、たくさん課金をしました。課題が終わったので、課金は、やめました。ほかの AI も、どんどん進化してきたので、いまは、それでいいかな、と思っています。
1年ほど経って、パソコンを買い替えました
5に書いたとおりです。デザインの勉強を少しかじったら、それまでのパソコンでは、性能が足りなくなりました。
いま、払い続けているもの
いまは、毎月、払い続けている道具もあります。AI の道具と、仕事の連絡のチャットの Chatwork です。有料の機能が、やっぱり必要だと思うからです。AI の道具は、当分、払い続けると思います。
並べてみると、払い方は、2通りでした。要る間だけ払って、終わったら、やめる。必要だと分かったものには、払い続ける。どちらも、使ってみて、何が要るかが分かってから、でした。
無料の版と有料の版の違いは、道具ごとに違い、変わっていきます。お金を払う前に、いつまで無料か、そのあと自動でお金がかかるのか、やめ方はどうするのかを、公式のページで確かめてください。冒頭に書いた、英語のサイトの話と同じです。
新しい道具を試すときは、説明を全部読んでからではなく、まず10分だけ触ってみてください。分からなくなったら、道具の名前と困りごとを並べて検索すれば、たいてい誰かが解説してくれています。
道具は、増やすものではなく、選ぶものです。
つまずいた時のメモ
ここから先は、困った時に、該当する見出しだけを開くページです。
言葉のメモ
実はここにまとめた内容は、すべて私が実際にわからず困って、検索したり人に聞いたりしてやっと解決した事柄ばかりです。
スクリーンショットの撮り方、画像サイズと解像度の違い、ページ全体キャプチャ、アプリとソフトの区別……。
「こんなこと、今さら誰にも聞けない」と一人でモヤモヤした経験を整理して、ここにまとめ直しました。
サイト、ブログ、note、ホームページ
- サイト=複数のページの集まり(全部の総称に近い言葉)
- ブログ=記事の形で更新していくもの
- note(ノート)=記事を投稿できるサービスの名前
- ホームページ=日本では、Webサイト全体を指すことも多い言葉
私も最初は「みんなネットで見られるもの」としか思っていませんでした。
違いを知らなくても恥ずかしいことではありませんが、発注者との会話がすれ違わないよう、ざっくり区別できると便利です。
アプリとソフト
- ソフト=コンピュータで動くプログラム全般を指す、広い言葉
- アプリ=特定の用途に絞ったソフト。スマホの話でよく使われます
アプリは、ソフトの一種です。ほぼ同じ意味で使われる場面も多いので、細かく区別しなくて大丈夫です。入手するときは、スマホなら App Store か Google Play、Windows のパソコンなら Microsoft Store が、公式の入口です。
H2、H3
Web の記事の、見出しの段のことです。H は「Heading(見出し)」の頭文字で、数字が大きいほど、細かい見出しになります。
- H1=記事の題(1つの記事に1つ)
- H2=大見出し
- H3=中見出し
書く仕事では、「H2ごとに◯◯字で」といった指示が出ることがあります。
画像のサイズと解像度
- サイズ=画像の大きさ(例:横1200×縦630ピクセル)
- 解像度=点の細かさ。印刷に使う時に、効いてくる数字です(dpi という単位で書かれます)
「写真が重すぎて送れません」と言われたら、サイズを小さくすれば解決することがほとんどです。「印刷したらぼやけた」は、解像度が足りない合図です。
変えるときは、Windows なら標準の「ペイント」、Mac なら標準の「プレビュー」が使えます。5 に書いた Photopea でも、変えられます。
Wi-Fi とギガ
- Wi-Fi=無線でインターネットにつなぐ仕組み。自宅の回線につながっていれば、スマホの契約の容量は減りません。
- ギガ=スマホの通信量の、くだけた呼び方。Wi-Fi につながずに動画の会議などをすると、どんどん減ります。
在宅の仕事の通信は、自宅の Wi-Fi が基本です。
ミニ辞典
- リテラシー=情報を正しく使いこなす力
- クラウド保存=ネット上の保管庫に、ファイルを置くこと
- アップロード/ダウンロード=ネットに上げる/ネットから取り込む
- インストール=ソフトやアプリを、パソコンやスマホに入れること
- ブラウザ=Web のページを見るためのソフト(Chrome、Edge、Safari など)
- ログイン/ログアウト=サービスに入る/出る。共用のパソコンでは、ログアウトを忘れずに
- 添付ファイル=メールやチャットに付けて送るファイル
- 既読・未読=相手が読んだか、読んでいないか。仕事のチャットでは、「読みました」の代わりに絵文字で反応する習慣もあります
- リマインド=「あの件、いかがですか?」の確認の連絡。催促ではなく、ふつうの仕事の習慣です
分からない言葉に出会ったら、「その言葉+とは」で検索するか、AI に「初心者向けに説明して」と頼めば、たいてい、その場で片づきます。
操作のメモ
スクリーンショット(画面を画像で残す)
画面に表示されているものを、そのまま画像として保存する機能です。エラーが出た画面を相手に見せたいときや、操作の手順を残したいときに使います。
- Windows
- PrtScn(プリントスクリーン)キー=画面を撮れます。Windows 11 では、撮る範囲を選ぶ画面が開くこともあります。前の Windows では、全画面を撮ります
- Windowsキー + Shift + S=範囲を選んで撮る(使いたい部分だけを切り取れます)
- Mac
- Command + Shift + 3=全画面
- Command + Shift + 4=範囲を選んで撮る
縦に長いページを、1枚に残す
ふつうのスクリーンショットは、見えている部分だけを撮ります。縦に長いページを1枚に収めたいときは、次の方法があります。ここの道具は、紹介だけです。
- Google Chrome=拡張機能「GoFullPage」を追加します(Chromeウェブストアで「GoFullPage」と検索)。アイコンを押すと自動でスクロールし、PNG や PDF で保存できます。
- Microsoft Edge=標準の機能「スクリーンショット」(Ctrl + Shift + S)で、ページ全体を撮れます。
- iPhone=スクリーンショットのあとに「フルページ」を選んで、保存します(Safari などで、縦に長いページを開いている場合)。
- Android(Galaxy など)=スクリーンショットのあとに「スクロールキャプチャ」を押して、範囲を広げます。
よく使うショートカットキー(Windows)
Mac は、Ctrl を Command に読み替えてください。
- Ctrl + C=コピー
- Ctrl + V=貼り付け
- Ctrl + X=切り取り
- Ctrl + Z=直前の操作を取り消す
- Ctrl + S=上書き保存
- Ctrl + F=ページの中の言葉を検索
- Ctrl + +/−=画面の表示を大きく・小さく
全部覚えなくても、Ctrl + Z(取り消し)だけは今日覚えて帰ってください。
「消しちゃった!」「変になった!」は、たいていこれ一発で元に戻ります。
戻しすぎた時は、Ctrl + Y で、やり直せます。
実は私は、このキーの仕組みを知りませんでした。友人の農園のサイトを作り終えても、まだ知りませんでした。知ったのは、だいぶ経ってからです。2 に書いた、添削を全部消してしまった話も、知らなかったころのことです。
困った時の応急手当て
私も在宅で仕事をするようになってから、キーボードの誤操作、突然のフリーズ、つながらないネット——ひととおりの「事件」を経験してきました。
パソコンやネットが動かなくなる原因は、いっぱいあります。パソコンの本体が壊れることもあれば、中に入っている Windows などのソフトが壊れることもあります。プロバイダーの回線の状況のことも、モデムやルーターの故障のことも、回線を切り替えた時に安定しないこともありました。ありとあらゆることが降りかかってきて、いちばん困った場面を思いつけないくらい、どれも困りました。
スマホも同じです。機種を変えるたびに、うまくいかなかったり、その一台の不具合だったり、相性だったりで、困りました。
そのころ助けてくれたのは、農園の友人です。農園の友人は、パソコンにくわしい人です。何かあれば、友人に助けを求めていました。リモート(離れた所からの操作)で直してもらえる時はリモートで、無理な時は、パソコンそのものを送っていました。
昔は、お医者さんと、税理士さんと、不動産屋さんが、一家に一人いればいい、と言ったものです。「パソコン博士も、一家に一人、必要だよね」と、家族で言っていました。
いまは、AI に、画面の写真や機械そのものの写真を見せて聞いています。マルチディスプレイ(画面を2つに広げること)をしたかった時は、これで、すごく助かりました。
パソコンのトラブルは、本当にメンタルを削られます。そこで、業者を呼ぶ前に自分でできる応急処置(一次対応)を、ここにまとめました。
どの場面でも、軽い手当てから順に試してください。
思った字が出ない
原因の多くは、知らないうちに特別なキーを押してしまったことです。
- Num Lock(ナムロック)=押すたびに、数字のキーが使える・使えないが切り替わるスイッチ。数字が打てない時は、もう一度押します。
- Caps Lock(キャプスロック)=アルファベットが全部大文字になるスイッチ。もう一度押すと、解除できます。
- Insert(インサート)=文字が上書きされて消えていく状態。もう一度押して、解除します。
- Delete(デリート)=カーソルの右側の文字を消すキー。左側を消したいときは、Backspace(バックスペース)を使います。
Num Lock や Caps Lock は、ランプが付いているキーボードなら、光で分かります。修理を疑う前に、まずランプを見てください。
パソコンが固まった
- Ctrl + Alt + Delete を同時に押します。出てきた画面で、「タスクマネージャー」を選びます。
- 一覧の中で「応答なし」と出ているソフトを選び、「タスクの終了」を押します。そのソフトだけが止まり、パソコン全体は終了しません。
- それでも動かないときは、電源のボタンを長押しします(強制終了。マイクロソフトの案内では10秒です)。保存していない作業は消えることがあるので、最後の手段です。
- 再起動のあとも繰り返すようなら、OS(Windows など)の更新や、ウイルスのスキャンを試します。
電源の長押しから入ると、ほかの作業まで失います。固まったソフトだけを終了させれば、数分で戻れることがあります。
パソコンが動かない・とても遅い
- ケーブルや電源コードを、全部差し直す(机の裏側も)
- ノートパソコンは、バッテリーを外して入れ直す(できる機種だけ)
- 再起動する
- 更新のあとから調子が悪いときは、Windows の「回復」の機能を使う(更新を取り消す、前の状態に戻す、などの方法があります)
くわしい手順は、Microsoft公式サポートで「回復オプション」と検索すると、解説が見つかります。Mac の方は、Apple公式サポートをどうぞ。
繰り返さないために、通気口やファンのほこりを掃除します。熱がこもると、動きが遅くなります。更新は、仕事のない時間帯に設定しておきます。
ヒント:わが家のようにペットがいる家庭は、通気口に詰まった羽やほこりが「パソコンが遅い」の隠れた定番原因です。掃除機のブラシノズルでそっと吸うだけで、動作が見違えることがあります。
ネットがつながらない・遅い
先に、言葉を2つだけ確かめます。
- モデム=回線をつなぐ箱(電話線や光ケーブルが刺さっています)
- ルーター=家の中に Wi-Fi の電波を飛ばす箱
試す順は、次のとおりです。
- パソコンやスマホが「機内モード」になっていないかを見る(オンだと、通信が全部止まります)
- モデムとルーターの電源を切り、30秒待って入れ直す(入れる順は、モデム → ルーター)
- ケーブルを差し直す
- スマホの「テザリング」でしのぐ(通信量に注意)
自宅の機器に問題がなければ、回線の側の障害かもしれません。「回線の会社の名前+障害情報」で検索すると、地域ごとの障害やメンテナンスの情報を確かめられます。
モデムやルーターは、風通しのよい場所に置きます。
ファイルが消えた・開けない
- ゴミ箱を開いて探す
- ソフトの「最近使ったファイル」から開く
- Googleドライブや Dropbox なら、前の版に戻す機能を使う(Googleドライブでは「版を管理」。古い版は、30日ほどで消えることがあります)
Googleドライブの手順は、Google公式ヘルプで「ドライブ ファイルの復元」と検索すると見つかります。
見つからないときに、慌てて新しく作り直すのは、最後にしてください。戻せるものを、上書きで消してしまうことがあります。「探す → 復元 → 作り直す」の順です。
繰り返さないために、自動保存をオンにします。大事なファイルは、外付けの保存機器とクラウドの、2か所に置きます。
「ウイルスに感染しました」という画面が出た
インターネットを見ている時に、突然、警告の画面と電話番号が出ることがあります。音が鳴ることもあります。偽の警告(サポート詐欺)です。パソコンの故障ではありません。
- 出ている番号に、電話をしない。 画面で指示されたソフトも、入れないでください(警察庁)。
- 画面が出ただけなら、ウイルスには感染していません。画面を閉じるだけで、問題ありません(情報処理推進機構=IPA)。
- 閉じ方=キーボードの左上の ESC キーを長押しして、出てきた「×」で閉じます。閉じられない時は、Ctrl + Alt + Delete →「タスクマネージャー」→ ブラウザを選んで「タスクの終了」です(警察庁)。
- IPA のサイトに、閉じ方を練習できる体験サイトがあります。入口は、IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」です。
電話をしてしまった。ソフトを入れてしまった。お金を払ってしまった。そういう時の相談先です。
- IPA 情報セキュリティ安心相談窓口=03-5978-7509(平日の10時〜17時)
- 消費者ホットライン=188
- 警察相談専用電話=#9110
自分で直すのをやめる合図
次のときは、自力での手当てをやめます。
- 電源を入れると、焦げた匂い・異音・煙がする
- 水やコーヒーをこぼした
- 強制終了のあとも毎回エラーの画面が出る、起動しない
- 同じトラブルが、短い間に何度も起きる
無理に使い続けると、故障が進むことがあります。データの控えを先に取り、専門の業者かメーカーのサポートに連絡します。修理の見積もりが高いときは、「修理」と「買い替え」の両方の金額を比べてから決めます。
契約やお金のことで困った時
報酬が支払われない、条件が途中で変わる、といったときの動き方は、『安全な案件の探し方』に書いています。やり取りは、消さずに全部残しておいてください。
道具がそろったら、次は、置く場所です。机や椅子のことは、『在宅ワークの部屋づくり5つの工夫』に書いています。
講座に申し込むまでのことと、その後の道のりは、『59歳で、70歳の自分が想像できませんでした』に通しで書きました。
参考にした公的なページ(道具の無料の範囲は、それぞれの公式のページで、2026年10月5日に確かめました)
- 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」/「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」(令和7年2月版)
- 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(令和5年6月2日)
- 情報処理推進機構(IPA)「AI利用者のためのセキュリティ豆知識」/「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」/「情報セキュリティ安心相談窓口」
- 文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」(令和6年7月31日)
- 警察庁「サポート詐欺対策」/国民生活センター「パソコンで警告が出たらサポート詐欺に注意!」(2024年3月27日)
- 「ホームワーカーズウェブ」(厚生労働省の委託事業のサイト)













