趣味でつながる新しい世界|オンラインゲーム・国際交流・仲間づくり

これからの暮らし編のアイキャッチ。趣味でつながる新しい世界、オンラインゲーム・国際交流・仲間づくり。ウロコインコとオカメインコの小鳥さんたちが向かい合って描かれたイラスト入り。

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夫と妹が、ゲームをして遊んでいました。

私は、ゲームというものを知りませんでした。二人が楽しそうにしているので、「なぁに」と、混ぜてもらいました。教えてもらいました。

最初に戸惑ったのは、キャラクターの動かし方が分からないことです。それに、私は、地図が読めなくて、すぐ迷子になります。現実でも、そうです。ゲームの中でも、迷子になります。

そのオンラインゲームを、私は20年ほど続けています。

ゲームが苦手でも、オンラインゲームは続くのでしょうか。年が離れていても、仲間になれるのでしょうか。

私の場合を、先に書きます。そのあとに、研究と公的な資料で確かめたことを書きます。「私は」と書いた所が私のこと、出所の名前を書いた所が調べたことです。

先に、短い答え

  • 私の場合は、続きました。理由は3つです。簡単なゲームだったこと。人と遊んでいたこと。いい仲間に巡り会えたこと。
  • 年配のプレイヤーが、ゲームの中で支え合える仲間をつくっている、という調査はあります。ただ、「ゲームをすれば孤独が減る」「認知症を防げる」とまで言える研究は、読めた範囲にはありませんでした。
  • 会ったことのない相手から、お金の話が出たら、距離を置きます。場所がゲームでも、SNS でも、同じです。

1. 20年、同じ所にいます

たまたま、とても簡単なゲームでした。だから、ずっと続いています。

妹や夫は、その後、ほかのゲームへ行ったりしています。私は、簡単なことしかできないので、ずっとそこにいます。

そして、そこで、いい仲間に巡り会えました。だから、いまもいます。

ゲームの名前は、ここには書きません。


2. 「どんくさい人」として、いられる場所

そもそも、私には、ゲームのスキルがありません。

面倒を見てもらっています。遊んでもらっています。操作を教わっています。

迷子になると、仲間が、迎えに来てくれます。言葉で教えてもらっても、私には分からないからです。私のレベルまで降りてきて、世話をしてくれます。

年を感じることなく、一人の、どんくさい人として、楽しませてもらっています。

一番の魅力は、リアルの年齢や肩書きに左右されずに人とつながれることです。20歳、30歳下の世代ともフラットに友人として付き合え、時に教わり、時に励まし合う関係は、とても新鮮です。

顔も、本名も、知らない間柄です。

どんくさくて、手だけでは足りないので、足でも操作しています。

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3. 遊ぶ時間は、自然に決まります

「ゲームは、時間を決めて」と、よく言われます。

私は、決めているわけではありません。一人で遊ぶのではなく、人と遊んでいるので、自然と、遊ぶ日や時間が決まってくるのです。

私はのんびり会話を楽しむためにログインしているので、週1〜2回、数時間のプレイが心地よい気分転換になっています。


4. 調べて分かったこと

年配のプレイヤーは、仲間をつくれているのか

年配のプレイヤーに、ゲームの中での人づきあいを聞いた調査があります(Zhang と Kaufman。2016年。Games and Culture)。大勢が同じ世界に入って遊ぶ型のオンラインゲームで、プレイヤーの掲示板8か所を通じて集めた、オンラインの調査です。論文の要旨を読みました。

要旨には、こう書かれています。

  • ゲームは、家族や現実の友人との関係を保つ機会になっていた。
  • ゲームの友人と、意味のある、支え合える関係をつくる機会にもなっていた。
  • こうしたゲームは、年配の人にとって、現実のクラブや喫茶店のような「第三の場所」として働く可能性がある。

私のいる所も、そういう場所です、と言いたくなります。けれど、この調査から言えることには、限りがあります。掲示板で、自分から答えた人たちの調査です。続いている人、楽しんでいる人の声が集まりやすく、やめた人の声は入りにくい形です(これは、私の読み方です)。

ゲームで、孤独は減るのか

高齢の人のデジタルゲームと孤独についての研究を、集めて点検した論文もあります(Jung と Yu。2025年。Healthcare)。317本の候補から、条件に合った9本を取り上げたものです。要旨を読みました。

  • この分野の研究は、まだ新しい。
  • 良い効果を報告した研究が多い一方で、食い違う結果もあった。ゲームと孤独の関係は、単純ではない。
  • 孤独に向き合ううえで、中心になっていたのは、人とのやり取りだった。

「ゲームをすれば、孤独が減る」とは、言えません。言えるのは、鍵は、ゲームそのものより、そこでの人とのやり取りのほうにありそうだ、という所までです。

私が続いた理由のひとつは、「人と遊んでいたこと」でした。重なっています。

頭の体操になるのか

「ゲームは、頭の体操になる」とも、言われます。ここは、研究者の間で、結論が割れていました。3本、要旨を読みました。

  • 高齢の人にゲームで訓練をした20の研究をまとめた分析(Toril ほか。2014年)は、反応の速さ、注意、記憶などに、良い効果が出た、としています。
  • もっと広く集めた別の分析(Sala ほか。2018年)は、効果は、小さいか、ほぼ無い、としています。こちらは、高齢の人に限った分析ではありません。
  • 「脳トレ」の証拠を点検した論文(Simons ほか。2016年)は、練習した課題そのものは上手になる。けれど、ふだんの暮らしの頭の働きまで良くなる、という証拠は少ない、としています。

「ゲームをしている人は、認知症になりにくい」と示した研究は、私が読めた範囲にはありませんでした。

ゲームが苦手な私には、少し、ほっとする話です。頭のために、がんばって上手にならなくても、よいのです。


5. 安全に楽しむための約束

顔も本名も知らない相手と、長く付き合う場所です。心がけていることを、3つ書きます。

  1. 個人情報は明かさない。 本名・住所・電話番号・お金の事情は、親しくなっても伝えません。
  2. お金の話が出たら、距離を置く。 「儲かる話」「投資の誘い」が来たら、それは交流ではなく、勧誘です。
  3. 合わない場所からは、静かに離れる。 雰囲気の悪い場所に、義理立ては要りません。

数字も、確かめました。

オンラインゲームの相談は、年に6,000件を超えています。 国民生活センターによると、2025年度は6,234件でした(2026年5月31日現在の数字)。「最近の事例」に並んでいるのは、子どもが、親の端末で課金をしていた、という相談が中心です。家に来た子どもに端末を貸すことがある方は、気をつけたい所です。

ネットで知り合った相手からのお金の話は、被害が増えています。 警察庁の資料(令和7年の確定値)では、SNS で知り合った相手からの投資の話や、恋愛感情につけ込む詐欺の被害は、1年間で15,168件、1,834.3億円でした。恋愛感情につけ込む型は、40代から60代の被害が、全体の75.6%を占めています。きっかけは、マッチングアプリがいちばん多く(32.7%)、次が Instagram、Facebook です。

この資料に、「ゲーム」という言葉は、出てきませんでした。けれども、「ゲームなら安全」という意味ではありません。会ったことのない相手から、お金の話や、投資の話が出たら、場所がゲームでも SNS でも、同じことです。

困った時は、消費者ホットライン「188」に相談できます。お住まいの地域の、消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます(相談は無料。通話料はかかります)。

怪しい話の見分け方は、『安全な案件の探し方』に書いています。


6. もうひとつの窓|日帰りのホストファミリー

家にいながら、遠くの人とつながる方法を、もうひとつ書きます。

私も昔、日帰り型のホストファミリーを体験しました。中国からの留学生が、わが家のキッチンで餃子を作ってくれました。その本場の味に夫婦で感動したのを、今もはっきり覚えています。申し込みは、たしか、YMCA を通してだったと思います。昔のことなので、いまも同じ事業があるかは、分かりません。

泊まらない形が、あります

「ホストファミリー」と聞くと、何日も泊めることを、思い浮かべます。泊まらない形もあります。「ホームビジット」と呼ばれています。3つの窓口のページで、確かめました。

  • 埼玉県は、「ホームステイ(1泊2日)」と「ホームビジット(日帰り)」の両方で、受け入れる家庭を募集しています。日帰りの場合は、個室と寝具の用意は要らず、食事の提供だけ、と書かれています。来るのは、研修で日本に来ている、海外の日本語の先生です。
  • 目黒区国際交流協会は、留学生のホームビジットを、「3時間の交流を楽しみます(泊まりません)」と案内しています(2026年は、7月11日の開催でした)。
  • 福岡よかトピア国際交流財団は、「宿泊をしないで、交流を行うこと」をホームビジット、「家庭での宿泊を伴う交流」をホームステイ、と分けています。

入口と、気をつけること

入口は、お住まいの市区町村や都道府県の、国際交流協会です。自治体国際化協会(CLAIR)のサイトに、「地域国際化協会一覧」があり、そこから探せます。

言えないことも、書いておきます。

  • どこの地域にもある、とは言えません。私が確かめたのは、3か所です。
  • いつでも申し込める、とも言えません。年に1回の催しの所もあります。
  • 条件があります。埼玉県は、「単身ではなく、2名以上のご家庭であること」としています。

オンラインゲームと仲間づくりのよくある質問

ここから先は、よく寄せられる疑問への答えです。私自身の体験のほかに、この記事で調べた資料と、公的な情報をもとにまとめました。参考としてお読みください。

Q1. 大人がオンラインゲームをするのは、変?

A. 変だという根拠は、調べた範囲では見つかりません。年配のプレイヤーに、ゲームの中での人づきあいを聞いた調査では、ゲームが、家族や友人との関係を保つ機会にも、ゲームの友人と支え合える関係をつくる機会にもなっていました。この記事を書いた私は、夫と妹に混ぜてもらって始めたオンラインゲームを、苦手なまま20年ほど続けています。

Q2. ゲームの中の人付き合いで疲れたら?

A. この記事では、合わない場所からは、静かに離れてよい、と書いています。雰囲気の悪い場所に、義理立ては要りません。この記事を書いた私は、時間を決めているわけではなく、人と遊んでいるので、遊ぶ日や時間が自然に決まっています。年配のプレイヤーの孤独についての研究でも、中心になっていたのは、ゲームそのものより、そこでの人とのやり取りでした。

Q3. 始めるとき、気をつけることは?

A. この記事では、3つを書いています。本名・住所・電話番号・お金の事情は、親しくなっても伝えないこと。「儲かる話」や投資の誘いが来たら、それは交流ではなく勧誘なので、距離を置くこと。合わない場所からは、静かに離れること。国民生活センターには、オンラインゲームの相談が年に6,000件を超えて寄せられています。困ったときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。


まとめ|苦手なままで、20年

ゲームが苦手でも、オンラインゲームは続くのか。年が離れていても、仲間になれるのか。

私の場合は、続きました。仲間にも、なれました。上手になったからではありません。苦手なまま、混ぜてもらって、遊んでもらって、20年です。

続いた理由を、もう一度、並べます。これから始める方への、手がかりになるかもしれません。

  • 簡単なゲームだった。 私は、簡単なことしかできません。それで、足りました。
  • 人と遊んでいた。 遊ぶ日も、時間も、自然に決まりました。調べた研究でも、鍵は、人とのやり取りのほうでした。
  • いい仲間に巡り会えた。 これは、運もあります。合わない場所からは、静かに離れてよいのです。

調べて分かったことも、並べます。

  • 年配のプレイヤーが、ゲームの中で支え合える仲間をつくっている、という調査はある。
  • 「孤独が減る」「頭が良くなる」「認知症を防げる」とまでは、言えない。
  • お金の話が出たら、場所がどこでも、距離を置く。

家にいながら、遠くの人とつながる窓は、ゲームのほかにもありました。日帰りのホストファミリーも、そのひとつです(一人でいることについては、『一人が好きでもいい』に書きました)。

人の集まりが得意ではない私にも、いられる場所がありました。

参考にした研究・公的なページ(本文に出てきた順)

  • Zhang F, Kaufman D.(2016)Older Adults’ Social Interactions in Massively Multiplayer Online Role-Playing Games (MMORPGs). Games and Culture.
  • Jung E, Yu J.(2025)The Role of Digital Gaming in Addressing Loneliness Among Older Adults: A Scoping Review. Healthcare.
  • Toril P. ほか(2014)Video game training enhances cognition of older adults: a meta-analytic study. Psychology and Aging.
  • Sala G. ほか(2018)Video game training does not enhance cognitive ability: A comprehensive meta-analytic investigation. Psychological Bulletin.
  • Simons DJ. ほか(2016)Do “Brain-Training” Programs Work? Psychological Science in the Public Interest.
  • 国民生活センター「オンラインゲーム(各種相談の件数や傾向)」(2026年7月31日更新)
  • 警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」
  • 消費者庁「消費者ホットライン」
  • 埼玉県「ホストファミリー募集~埼玉県ワンナイトステイ事業~」
  • 目黒区国際交流協会「留学生ホームビジット」(2026年)
  • 福岡よかトピア国際交流財団「ホームステイ・ホームビジット」
  • 自治体国際化協会(CLAIR)「地域国際化協会一覧」

※件数や募集の内容は、変わることがあります。最新の内容は、それぞれの公式のページでご確認ください。